ユーザーインタフェースのカスタマイズ
カスタマイズした XML 設定ファイルの作成
Apache OpenOffice では、ほとんどの UI 設定を Extensible Markup Language (XML) 形式で格納します。UI コンポーネントは XML をベースとした User Interface Language (XUL) で定義され、XML ファイルに格納されます。
Apache OpenOffice の「カスタマイズ」ダイアログボックスでは、ほとんどの UI コンポーネントを変更できます。たとえば、このダイアログボックスを使用すると、Writer にカスタムメニューを追加できます。
また、XML の UI 設定ファイルを編集しても、UI コンポーネントを変更できます。Apache OpenOffice UI コンポーネントの XML 要素と属性については、「テキストエディタによる UI のカスタマイズ」を参照してください。
「カスタマイズ」ダイアログボックスの使用
「カスタマイズ」ダイアログボックスを使用すると、次の UI コンポーネントを変更または作成できます。
- メニュー
- ショートカットキー
- ツールバー
- イベント
変更は XML 設定ファイルに保存されます。「カスタマイズ」ダイアログボックスで変更を行った後、作成した XML 設定ファイルを使用して、ほかの Apache OpenOffice インストールに変更を適用できます。
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個々の XML 設定ファイルの場所についての詳細情報は、「テキストエディタによる UI のカスタマイズ」を参照してください |
メニュー、キーボードショートカット、ツールバー、およびイベントをカスタマイズする
- UI 要素をカスタマイズする Apache OpenOffice プログラムを開きます。
- 「ツール」→「カスタマイズ」を選択します。
「カスタマイズ」ダイアログボックスが表示されます。 - カスタマイズする UI 要素のタブをクリックします。
- 変更を行い、「OK」をクリックします。
変更内容は、Apache OpenOffice ユーザーディレクトリにある 1 つ以上の XML 設定ファイルに保存されます。これらのファイルのファイル名と場所は user-dir/config/soffice.cfg/modules/module-identifier/element-type/element-name.xml です。
テキストエディタによる UI のカスタマイズ
テキストエディタを使用する方法でも、XML 設定ファイル内の UI 要素をカスタマイズできます。たとえば、Writer の「ツール」メニューからメニュー項目を削除するには、Writer の menubar.xml ファイルを開いて、そのメニュー項目に対応する XML 要素を削除します。また、XML 設定ファイルを使用して、Apache OpenOffice の機能を制限することもできます。詳細については、「機能の制限」を参照してください。
Apache OpenOffice モジュールの次のコンポーネントの UI 設定はそれぞれ、別々の XML 設定ファイルに格納されます。
- メニューバー
- ショートカットキー
- ツールバー
- イベント
- ステータスバー
- 画像
これらの UI 要素のデフォルトの XML 設定ファイルのファイル名と場所は、install-dir/share/config/soffice.cfg/modules/module-identifier/element-type/element-name.xml です。
たとえば、Writer メニューバーの XML 設定ファイルは、install-dir/share/config/soffice.cfg/modules/swriter/menubar/menubar.xml です。
次の表に、各 Apache OpenOffice モジュールの短いモジュール識別子を示します。
Apache OpenOffice モジュール | 短いモジュール識別子 |
---|---|
Apache OpenOffice Writer/Web | sweb |
Apache OpenOffice Writer/Globaldocument | sglobal |
Apache OpenOffice Calc | scalc |
Apache OpenOffice Draw | sdraw |
Apache OpenOffice Impress | simpress |
Apache OpenOffice Math | smath |
Apache OpenOffice Chart | schart |
Apache OpenOffice Bibliography | sbibliography |
Apache OpenOffice BasicIDE | BasicIDE |
Apache OpenOffice Database QueryDesign | dbquery |
Apache OpenOffice Database TableDesign | dbtable |
Apache OpenOffice Database RelationDesign | dbrelation |
Apache OpenOffice StartModule (Backing Component) | StartModule |
Apache OpenOffice 設定ファイルで使用される XML 要素と属性については、『Apache OpenOffice XML File Format Technical Reference Manual』を参照してください。
異なる Apache OpenOffice インストールへのカスタマイズしたユーザーインタフェースの適用
XML 設定ファイルを使用すると、カスタマイズしたユーザーインタフェースを 1 つ以上の Apache OpenOffice インストールに適用できます。
カスタマイズしたユーザーインタフェースをネットワーク上のすべてのユーザーに適用する
マスター Apache OpenOffice インストールで、変更する UI 要素ごとに、カスタマイズした XML 設定ファイルを作成します。詳細は、「カスタマイズした XML 設定ファイルの作成」を参照してください。
- スーパーユーザーになります。
- マスターインストールの user-dir/config/soffice.cfg/modules ディレクトリの内容を network-install-dir/share/config/soffice.cfg/modules ディレクトリにコピーします。
- Apache OpenOffice を再起動します。
カスタマイズしたユーザーインタフェースを単一のユーザーに適用する
マスター Apache OpenOffice インストールで、変更する UI 要素ごとに、カスタマイズした XML 設定ファイルを作成します。詳細は、「カスタマイズした XML 設定ファイルの作成」を参照してください。
- スーパーユーザーになります。
- マスターインストールの user-dir/config/soffice.cfg/modules ディレクトリの内容を単一のユーザーインストールの user-dir/share/config/soffice.cfg/modules ディレクトリにコピーします。
- Apache OpenOffice を再起動します。
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