Difference between revisions of "JA/Marketing/NewFeatures/2.3"

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{{Japanese}}
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{{DISPLAYTITLE:OpenOffice.org 2.3 の新機能}}
== 一目でわかるOpenOffice.org 2.3の新機能 ==
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__NOTOC__
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== OpenOffice.org 2.3の新機能 ==
 
OpenOffice.org 2.3の新機能をスクリーンショットをまじえわかりやすく紹介します。
 
OpenOffice.org 2.3の新機能をスクリーンショットをまじえわかりやすく紹介します。
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こちらで紹介している機能は、[[Feature_Freeze_Testing_2.3|「2.3の新機能テスト」]]から、
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OpenOffice.org 2.3RC版で確認できたものをピックアップしています。
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__TOC__
 
=== Chart ===
 
=== Chart ===
* 新しいグラフウィザード
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==== 新しいグラフウィザード ====
{ | align=right
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{| align=right
 
|-
 
|-
 
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[[Image:new_chart_wizard_2_3_ja.png]]
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[[Image:new_chart_wizard_2_3_ja.png|321x143px|新しいグラフウィザード]]
 
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|}
グラフウィザードが生まれ変わりました。変わったのは見た目だけではありません。新しいグラフウィザードでは、グラフを作成するまでのステップ数を少なくし、グラフの作成手順を簡単にしました。また、ツールバーのグラフボタンをクリックすると、グラフは自動的にシート内に配置されるようになったので、プレビューを見ながらグラフを作成することができるようになりました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=20344 #20344])
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グラフウィザードが生まれ変わりました。変わったのは見た目だけではありません。新しいグラフウィザードでは、グラフを作成するまでのステップ数を少なくし、グラフの作成手順を簡単にしました。また、ツールバーのグラフボタンをクリック(またはCalcメニューから「挿入」-「グラフ」を選択)すると、グラフは自動的にシート内に配置されるようになったので、プレビューを見ながらグラフを作成することができるようになりました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=20344 #20344])
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==== 豊富になったグラフの種類 ====
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グラフの種類が増え、点のみのグラフや3Dグラフを作成できるようになりました。
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<gallery caption="新しいグラフの種類">
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Image:Chart2_Exploded3DPies.png|飛び出す3D円グラフ
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Image:Chart2_2DLines.png|線グラフ (点のみ)
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Image:Chart2_2DNet.png|レーダー網 (点のみ)
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Image:Chart2_3DXY.png|散布図 (3Dの線)
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Image:Chart2_3DSmoothLines2.png|散布図 (3Dの線、滑らかな線)
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</gallery>
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==== 対数グラフの自由な設定 ====
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{| align=right
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|-
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[[Image:Log chart 2 3.PNG ]]
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対数グラフがより書きやすくなりました。これまでは、ユーザーが自分で定義した最大値、最小値、目盛り間隔を設定することができませんでした。新しいバージョンでは、これらの設定ができるようになり、さまざまな対数グラフを書くことが可能になりました。たとえば、音響技術者は20~20000Hzの対数グラフを作成することができるようになります。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=26869 #26869], [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=27694 #27694])
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*こんなグラフを作成できます
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*こんな凡例を作成できます
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{| align=right
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|-
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[[Image:Faq4_654_01.png ]]
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|}
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:*凡例のキーにシンボル付き折れ線も含めることができます(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=10834 #10834]/英語の新機能紹介には含まれず)
 
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=== Writer ===
 
=== Writer ===
* MediaWikiへのエクスポート
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==== Writerの表示が左合わせから中央合わせに ====
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{| align=right
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|-
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<gallery caption="Sample gallery" widths="100px" heights="100px" perrow="6">
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Image:Writer22_open.png|2.2.1までの表示は左合わせ
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Image:Writer23_open.png|2.3からは中央合わせに
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</gallery>
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|}
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Writerの画面表示が左合わせから中央合わせになりました。この結果、ズーム表示を拡大縮小した場合でも常にWriterの画面は中央に表示されます。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=1761 #1761])
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==== MediaWikiへのエクスポート ====
 
{| align=right
 
{| align=right
 
|-
 
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=== Calc ===
 
=== Calc ===
 
=== Base ===
 
=== Base ===
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==== レポートビルダの登場 ====
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{| align=right
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[[Image:Newreport05.png|320x168px|http://extensions.services.openoffice.org/taxonomy/term/5]]
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[[Image:Newreport01.png|320x337px|レポートカテゴリに加わったメニュー]]
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[[Image:Newreport02.png|320x241px|レポートビルダ]]
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[[Image:Newreport04.png|320x241px|画像入りのレポート]]
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新しいレポートビルダは、現在、http://extensions.services.openoffice.org/ にて拡張機能(エクステンション)として配布されています。これは、エキスパートユーザーのための様々な機能を盛り込んでいます。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=76758 #76758])
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このSun Report Builderの詳細及びダウンロードは、以下のページをご覧ください。
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*[http://extensions.services.openoffice.org/taxonomy/term/5 Sun Report Builder]
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拡張機能のSun Report Builderをインストールすると、Baseのレポートカテゴリのメニューに新たに図の「デザイン表示でレポートを作成(G)...」が加わります。
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同メニューをクリックすることで、図のように新しいレポートビルダを起動できます。
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レポートビルダでは、図のような画像入りのレポートも作成可能になります。
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ただし、日付日時、ページ番号が表示されない、縦線の設定の挙動がおかしい、などの不具合があるようです。皆さんの改善に向けたご意見をお寄せください。
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=== Draw ===
 
=== Draw ===
* 改善されたHTMLエクスポート
+
==== 改善されたHTMLエクスポート ====
 
{| align=right
 
{| align=right
 
|-
 
|-
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=== Impress ===
 
=== Impress ===
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==== 新しいアニメーション効果 ====
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{| align=right
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|-
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[[Image:Motion path tab 2 3 ja.PNG]]<br>
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[[Image:Curve motion 2 3 ja.PNG]]
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ユーザーが自由に動きを制御できる以下のアニメーションが加わりました。アニメーションの設定ダイアログのモーションパスタブからこれらのアニメーションを選択することができます。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=41800 #41800])
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* 曲線オブジェクト
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* 多角形
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* フリーハンドの線
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これにより、ユーザーが描いた軌跡上をオブジェクトが動くアニメーションを作ることができ、より効果的なプレゼンテーションを行うことが可能になります。
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曲線に沿ったアニメーションをさせるには「曲線オブジェクト」を、直線に沿ったアニメーションをさせるには「多角形」を、それ以外の任意の軌跡に沿ったアニメーションをさせるには「フリーハンドの線」を選択してください。その後、アニメーションの設定ダイアログのOKボタンをクリックすると、軌跡を描くためのカーソルが表示されるので、マウスを使ってお好みの軌跡を描いてください。描いた軌跡は薄い灰色の線と矢印で表されます。スライドショーを実行すると、この軌跡の開始点から終了点まで軌跡に沿ってオブジェクトが動きます。
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=== Language Support ===
 
=== Language Support ===
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==== 新たに14言語のサポートと改善 ====
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{| align=right
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|-
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|
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[[Image:Localisation.png]]
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OpenOffice.orgは多くの言語に対応しています。2.3では新たにハウサ語(ガーナ)など12のロケールデータがサポートされ、2つの言語サポートが改善されました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=72206 #72206]など)
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{|  cellpadding=2 cellspacing=0 border=1px style="border-collapse:collapse; border-color:#AAA; background:#F9F9F9;"
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| 新しい12のロケール
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| 追加されたデータ:
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Hausa Ghana (ha_GH), Ewe language (ee_GH), Frisian Western (Netherlands), Tagalog_Philippines (tl_PH), Jewish (for en-US), Uzbek (uz_UZ), Occitan-languadocian's (oc_FR), Lingala (ln_CD), Sango – sg_CF, English Ghana (en_GH), Ganda Uganda (lg_UG), Armenian_Armenia (hy_AM)
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| 変更された2つの言語
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| Currency changed for Bolivar Fuerte and Ghana Cedi
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|}
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=== Extensions ===
 
=== Extensions ===
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====拡張機能マネージャー:"ここでほかの拡張機能を取得"リンク====
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{| align=right
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|-
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|
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[[Image:Extension23_1.png]]
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拡張機能マネージャーのダイアログに新しく"ここでほかの拡張機能を取得"というリンクが加わりました。このリンクをクリックすると、Webブラウザでエクステンション・リポジトリサイト[http://extensions.services.openoffice.org http://extensions.services.openoffice.org](ただし英語のページです)にアクセスします。こちらのページに登録されているエクステンションを新たにダウンロードできます。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=78209 #78209])
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=== Other ===
 
=== Other ===
*PDFとしてエクスポート:「保存」と「オプション」ダイアログの順番が間違っている<br>PDFにエクスポートする際のダイアログの順番に変更があり、まずオプション設定の画面、その後ファイルの保存画面となりました。つまり2.2.1までは下図の右から左へ順番に表示されていました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=13154 #13154])
+
==== PDFとしてエクスポート ====
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{| align=right
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|-
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<gallery caption="Sample gallery" widths="100px" heights="100px" perrow="6">
 
<gallery caption="Sample gallery" widths="100px" heights="100px" perrow="6">
 
Image:PDF_export23_1.png|オプション設定の画面
 
Image:PDF_export23_1.png|オプション設定の画面
 
Image:PDF_export23_2.png|ファイルの保存画面
 
Image:PDF_export23_2.png|ファイルの保存画面
 
</gallery>
 
</gallery>
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|}
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以前は「保存」と「オプション」ダイアログの順番が間違っていました。そこで、PDFにエクスポートする際のダイアログの順番を変更し、最初にオプション設定の画面、その後にファイルの保存画面を表示するようになりました。つまり2.2.1までは下図の右から左へ順番に表示されていました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=13154 #13154])
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*マクロの標準セキュリティレベルが「高」に
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==== マクロの標準セキュリティレベルが「高」に ====
 
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{| align=right
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[[Image:default_security_level_2_3_ja.png|255x184px|マクロの標準セキュリティレベルが「高」に]]
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これまでは「中」であったマクロの標準セキュリティレベルが、「高」に変更されました。このセキュリティレベルでは、
 
これまでは「中」であったマクロの標準セキュリティレベルが、「高」に変更されました。このセキュリティレベルでは、
** 信頼されたソースからの署名付きマクロ
+
# 信頼されたソースからの署名付きマクロ
** 信頼されたファイル位置にあるマクロ
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# 信頼されたファイル位置にあるマクロ
のみが実行可能になります。標準では「信頼されたファイル位置」の一覧は空になっているため、何も設定しなければ信頼されたソースからの署名付きマクロしか実行できないことになります。この標準セキュリティレベルの変更は、セキュリティレベル「中」ではOKボタンを一回クリックするだけで悪意のあるマクロを実行されないようにするためのものです。これまでのようにセキュリティレベルを「中」にするには、十分注意を払ってください。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=79170 #79170])
+
のみが実行可能になります。標準では「信頼されたファイル位置」の一覧は空になっているため、何も設定しなければ信頼されたソースからの署名付きマクロしか実行できないことになります。セキュリティレベル「中」ではOKボタンを一回クリックするだけで悪意のあるマクロを実行されてしまう可能性があるため、標準のセキュリティレベルが「高」に変更されました。(この新機能の該当Issue [http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=79170 #79170])
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セキュリティレベルを変更するにはメニューから「ツール」-「オプション」を選択してオプションダイアログを表示させ、オプションダイアログの左側のツリーから「OpenOffice.org」-「セキュリティ」を選択してセキュリティオプションタブを表示させ、「マクロのセキュリティ」ボタンをクリックします。そこで表示されるマクロセキュリティダイアログでセキュリティレベルを変更することができます。しかし、これまでのようにセキュリティレベルを「中」にする場合には、悪意のあるマクロを実行しないよう、十分注意を払ってください。
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==== より使いやすくなったオンライン更新機能 ====
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{| align=right
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|-
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|
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<gallery caption="Sample gallery" widths="100px" heights="100px" perrow="6">
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Image:online_update2.3_1.jpg|オプション設定の画面
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Image:online_update2.3_2.jpg|新バージョンの有無を確認中
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Image:online_update2.3_3.jpg|新バージョンの有無の確認終了
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</gallery>
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|}
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OpenOffice.org 2.3では、オンライン更新の設定に、「自動的に更新をダウンロード」のオプションが追加されました。
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また、新バージョンの確認画面に、「ダウンロード」と「インストール」ボタンが加わりました。(この新機能の該当Issue [http://ja.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=62948 #62948])
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[[Category:JA]]

Latest revision as of 23:10, 15 December 2009


OpenOffice.org 2.3の新機能

OpenOffice.org 2.3の新機能をスクリーンショットをまじえわかりやすく紹介します。 こちらで紹介している機能は、「2.3の新機能テスト」から、 OpenOffice.org 2.3RC版で確認できたものをピックアップしています。

Chart

新しいグラフウィザード

新しいグラフウィザード

グラフウィザードが生まれ変わりました。変わったのは見た目だけではありません。新しいグラフウィザードでは、グラフを作成するまでのステップ数を少なくし、グラフの作成手順を簡単にしました。また、ツールバーのグラフボタンをクリック(またはCalcメニューから「挿入」-「グラフ」を選択)すると、グラフは自動的にシート内に配置されるようになったので、プレビューを見ながらグラフを作成することができるようになりました。(この新機能の該当Issue #20344


豊富になったグラフの種類

グラフの種類が増え、点のみのグラフや3Dグラフを作成できるようになりました。


対数グラフの自由な設定

Log chart 2 3.PNG

対数グラフがより書きやすくなりました。これまでは、ユーザーが自分で定義した最大値、最小値、目盛り間隔を設定することができませんでした。新しいバージョンでは、これらの設定ができるようになり、さまざまな対数グラフを書くことが可能になりました。たとえば、音響技術者は20~20000Hzの対数グラフを作成することができるようになります。(この新機能の該当Issue #26869, #27694)


  • こんなグラフを作成できます
  • こんな凡例を作成できます

File:Faq4 654 01.png

  • 凡例のキーにシンボル付き折れ線も含めることができます(この新機能の該当Issue #10834/英語の新機能紹介には含まれず)


Writer

Writerの表示が左合わせから中央合わせに

Writerの画面表示が左合わせから中央合わせになりました。この結果、ズーム表示を拡大縮小した場合でも常にWriterの画面は中央に表示されます。(この新機能の該当Issue #1761

MediaWikiへのエクスポート

Writer export23.png

Writerのエクスポート機能に、WikiのひとつでWikipediaなどでも使われているMediaWikiへの出力がサポートされました。ファイル書式のドロップダウンリストから「MediaWiki(txt)」を選択すると、テキスト形式のドキュメントとして保存されます。ドキュメントの内容をMediaWikiのサイトの編集画面にそのまま貼り付ければ、Writerでの論理構造を保ったままWebページを作成できます。(この新機能の該当Issue #48409

Calc

Base

レポートビルダの登場

http://extensions.services.openoffice.org/taxonomy/term/5

レポートカテゴリに加わったメニュー

レポートビルダ

画像入りのレポート

新しいレポートビルダは、現在、http://extensions.services.openoffice.org/ にて拡張機能(エクステンション)として配布されています。これは、エキスパートユーザーのための様々な機能を盛り込んでいます。(この新機能の該当Issue #76758

このSun Report Builderの詳細及びダウンロードは、以下のページをご覧ください。

拡張機能のSun Report Builderをインストールすると、Baseのレポートカテゴリのメニューに新たに図の「デザイン表示でレポートを作成(G)...」が加わります。

同メニューをクリックすることで、図のように新しいレポートビルダを起動できます。

レポートビルダでは、図のような画像入りのレポートも作成可能になります。

ただし、日付日時、ページ番号が表示されない、縦線の設定の挙動がおかしい、などの不具合があるようです。皆さんの改善に向けたご意見をお寄せください。

Draw

改善されたHTMLエクスポート

Draw export23.png

DrawとImpressのスライド画像のHTMLエクスポートに、2.2.1までのGIF、JPGに加えPNG画像への変換がサポートされました。[ファイル]-[エクスポート]を選び、HTMLの保存先を決めるとHTMLエクスポートダイアログが表示されます。そのステップ3に画面のようにPNG画像の選択肢が加わります。(この新機能の該当Issue #23353

Impress

新しいアニメーション効果

Motion path tab 2 3 ja.PNG
Curve motion 2 3 ja.PNG

ユーザーが自由に動きを制御できる以下のアニメーションが加わりました。アニメーションの設定ダイアログのモーションパスタブからこれらのアニメーションを選択することができます。(この新機能の該当Issue #41800

  • 曲線オブジェクト
  • 多角形
  • フリーハンドの線

これにより、ユーザーが描いた軌跡上をオブジェクトが動くアニメーションを作ることができ、より効果的なプレゼンテーションを行うことが可能になります。

曲線に沿ったアニメーションをさせるには「曲線オブジェクト」を、直線に沿ったアニメーションをさせるには「多角形」を、それ以外の任意の軌跡に沿ったアニメーションをさせるには「フリーハンドの線」を選択してください。その後、アニメーションの設定ダイアログのOKボタンをクリックすると、軌跡を描くためのカーソルが表示されるので、マウスを使ってお好みの軌跡を描いてください。描いた軌跡は薄い灰色の線と矢印で表されます。スライドショーを実行すると、この軌跡の開始点から終了点まで軌跡に沿ってオブジェクトが動きます。

Language Support

新たに14言語のサポートと改善

Localisation.png

OpenOffice.orgは多くの言語に対応しています。2.3では新たにハウサ語(ガーナ)など12のロケールデータがサポートされ、2つの言語サポートが改善されました。(この新機能の該当Issue #72206など)

新しい12のロケール 追加されたデータ:

Hausa Ghana (ha_GH), Ewe language (ee_GH), Frisian Western (Netherlands), Tagalog_Philippines (tl_PH), Jewish (for en-US), Uzbek (uz_UZ), Occitan-languadocian's (oc_FR), Lingala (ln_CD), Sango – sg_CF, English Ghana (en_GH), Ganda Uganda (lg_UG), Armenian_Armenia (hy_AM)

変更された2つの言語 Currency changed for Bolivar Fuerte and Ghana Cedi


Extensions

拡張機能マネージャー:"ここでほかの拡張機能を取得"リンク

Extension23 1.png

拡張機能マネージャーのダイアログに新しく"ここでほかの拡張機能を取得"というリンクが加わりました。このリンクをクリックすると、Webブラウザでエクステンション・リポジトリサイトhttp://extensions.services.openoffice.org(ただし英語のページです)にアクセスします。こちらのページに登録されているエクステンションを新たにダウンロードできます。(この新機能の該当Issue #78209

Other

PDFとしてエクスポート

以前は「保存」と「オプション」ダイアログの順番が間違っていました。そこで、PDFにエクスポートする際のダイアログの順番を変更し、最初にオプション設定の画面、その後にファイルの保存画面を表示するようになりました。つまり2.2.1までは下図の右から左へ順番に表示されていました。(この新機能の該当Issue #13154

マクロの標準セキュリティレベルが「高」に

マクロの標準セキュリティレベルが「高」に

これまでは「中」であったマクロの標準セキュリティレベルが、「高」に変更されました。このセキュリティレベルでは、

  1. 信頼されたソースからの署名付きマクロ
  2. 信頼されたファイル位置にあるマクロ

のみが実行可能になります。標準では「信頼されたファイル位置」の一覧は空になっているため、何も設定しなければ信頼されたソースからの署名付きマクロしか実行できないことになります。セキュリティレベル「中」ではOKボタンを一回クリックするだけで悪意のあるマクロを実行されてしまう可能性があるため、標準のセキュリティレベルが「高」に変更されました。(この新機能の該当Issue #79170

セキュリティレベルを変更するにはメニューから「ツール」-「オプション」を選択してオプションダイアログを表示させ、オプションダイアログの左側のツリーから「OpenOffice.org」-「セキュリティ」を選択してセキュリティオプションタブを表示させ、「マクロのセキュリティ」ボタンをクリックします。そこで表示されるマクロセキュリティダイアログでセキュリティレベルを変更することができます。しかし、これまでのようにセキュリティレベルを「中」にする場合には、悪意のあるマクロを実行しないよう、十分注意を払ってください。

より使いやすくなったオンライン更新機能

OpenOffice.org 2.3では、オンライン更新の設定に、「自動的に更新をダウンロード」のオプションが追加されました。

また、新バージョンの確認画面に、「ダウンロード」と「インストール」ボタンが加わりました。(この新機能の該当Issue #62948

Personal tools